2022年08月08日

ストレスコーピング

こんにちは♪
障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさがプレ」生活支援員の田中です。
トマトにキュウリにオクラなど、今年も田中家の家庭菜園は食卓を彩り豊かにしてくれました(^^♪三度目の正直で挑戦した『ころたん』もたくさん実をつけ、あま~いメロンを収穫できました!そんな家庭菜園で、土いじりをしたり収穫の喜びを感じることが私のストレス解消となっていますが、皆さんはストレス解消のためにどんなことをされていますか?

現代社会において心身共に健康的に働くためには、上手くストレスと付き合っていく方法を身につけることが肝心です。その中で、自分のメンタルを守るために必要なのが「コーピング」という対処方法です。
コーピングとは、ひどいストレスを感じた際に起こるストレス反応への対処方法です。私たちは、ストレスにさらされるとストレスに対して反応を起こします。しかしこの反応には望ましくないものも含まれています。コーピングは、そんな望ましくない反応を回避したり、減らしたりする工夫のことを指します。
※コーピングの語源は、「問題に対応する、切り抜ける」という意味の「cope」という英単語で、英語表記は「coping」です。

そもそもストレス反応は、ストレッサーというストレスのもととなる刺激を外部から受け、その刺激を認知することで起こるのです。ストレスコーピングでは、ストレスを感じた際に「ストレッサーによる刺激→認知→ストレス反応」という一連の流れを自分でしっかりと認識し、対処方法を考えるという作業を行います。

ストレッサーとは
●物理的・科学的・肉体的ストレッサー
 労働環境、労働時間、VDT作業(Visual Display Terminals:ディスプレイ・キーボード等の機器を使用したデータ入力、検索、編集等の作業)、
 病気、栄養の偏り、喫煙、飲酒、睡眠不足、寒さ、暑さ、騒音、人ごみ、薬物、毒、甘さ、辛さ、重さ、運動
●心理的ストレッサー
 怒り、悲しみ、不安、恐れ、歓び、焦り
●社会的・人間関係的ストレッサー
 人間関係トラブル、評価、時間、解雇、降格、昇格、転職、退職、ノルマ、目標、恋愛、離婚
●変化
 寒いから暑い、安心から不安、安定から解雇
※人によっては思わぬものがストレスになる場合もあるので、自分が何にストレスを感じるのか正確に自覚することが重要です。

ストレスコーピング


2種類のコーピング
①問題焦点型
ストレス要因自体に対してアプローチする方法で、ストレスの原因を根本的に取り除いて、ストレスフルな状況から抜け出せるように行動することです。例えば、人間関係や環境を変化させて原因となる物事から遠ざかる、問題が起こったときに家族や友人、上司や同僚などの身近な人に相談する、自分で調べるなどです。
「~してはいけない」「~すべきだ」という思い込みから解放されるよう、自分の考え方を修正することも、問題焦点型コーピングの一手法といえます。例えば、人前で話すことが苦手だが、スキルアップにつながることだからという考え方に修正するなどです。
デメリットとしては、原因解消のために無理に考えを変えようとするあまり疲れてしまう、対処方法が分かっても実行に移せず、そのこと自体がストレスになる、特に、対処方法が分かっているのに実行が難しいという状況は、皆さんも経験があるのではないでしょうか。加えて、ストレスフルな環境を改善するために周囲の人を巻き込むケースもあります。それがきっかけで人間関係を悪化させてしまうこともあるでしょう。

②情動焦点型
ストレッサーそのものに働きかけるのではなく、感情にアプローチすることを重要視し、辛いと感じる気持ちを変化させたり解消させたりして、ストレスコントロールします。例えば、気分が暗くなるようなことは考えない、気晴らしのため好きなことするなどです。情動焦点型コーピングを行うには、コーピングスキルと呼ばれる能力が必要です。コーピングスキルを上げると、自分の感情を思い通りにコントロールできるようになります。例えば、
仲の良い友人や同僚に辛い気持ちを話してガス抜きする、マッサージやヨガ、アロマテラピーなどでリラックスする、趣味や旅行などで発散、頭を悩ませている問題から少し遠ざかり、落ち着く時間をつくるなどです。
デメリットとしては、情動焦点型コーピングは、根本的な解決ではありません。そのため常にストレスと向き合っていかなければならなりません。気の持ちようで解決するような問題であれば、このデメリットは生じませんが、そうでない場合、いくらコーピングスキルを上げても根本的な解決には至りません。その場合、問題焦点型コーピングも取り入れながら、環境改善と精神的苦痛の緩和を併せて取り組むことが必要です。

問題焦点型と情動焦点型、2つのコーピングはそれぞれアプローチの仕方が異なりますが、両者は共に問題に対処することを目的としています。どちらか一方の手法に集中するよりも状況に応じて使い分けたり併用したりしながらコーピングを行うことが最も効果的です。

ストレスコーピング


コーピングのスキルを上げるための方法
①ストレスに対する気晴らしの方法や対策をリストアップ
②実際にストレスがかかったときにモニタリング
ストレス反応を自覚したとき、自分が何を感じたかモニタリングします。「頭痛がした」「手が震えた」など、どのように体が反応したか、またどのくらいの強さで感じたか、冷静に考えましょう。ストレスを感じると、いら立ちや悲しみで頭がいっぱいになりがちですが、自分が何を感じているかを客観的に把握するよう意識すると、コーピングスキルの向上につながります。
③ストレスに見合った気晴らしや対策を行う
モニタリングを通して自分が感じているストレスの正体が分かってきたら、次は対処する方法を考えましょう。例えば、精神的な辛さを強く感じた場合、旅行や映画など自分の好きなことをしたり友人とみんなで楽しく食事をしたりと、気分を盛り上げることが効果的です。反対に頭痛や吐き気などストレスが体調に作用することが多い場合は、アロマテラピーやゆったりとした音楽を聴くなどで、体をリラックスさせるのが効果的です。
④結果的にストレスが減少したかを判断
モニタリングと対処法を試した後、ストレスがどのくらい緩和されたかを確認します。ストレスがかなり減っているようなら、その対処法に効果があったということになります。ストレスがまだ残っていると感じたら、試している対処法を続けたり、別の方法を試したりしましょう。

②③④のサイクル、皆さん上手くできているでしょうか?なんかストレスたまっているなぁ、ストレスが抜けないなぁと感じている方は、②③④を意識してやってみると良いかもしれませんね(^.^)

今週も読んでいただきありがとうございました(^^♪
障がいがある人のための就職応援事業所
障がい者ビジネススクールユニカレさがの詳細・最近の活動は↓↓↓をチェック!

ホームページ http://unicolsaga.or.jp
Facebook https://www.facebook.com/unicol.unicolpre
Instagram https://www.instagram.com/unicolsaga/
Youtube https://www.youtube.com/channel/UCw1lVvD5abmerrQ4llkr5fw

よろしければ、左側から読者登録もお願いします!



Posted by ユニカレさが at 12:24│Comments(0)スタッフ・エッセイ
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。