2024年04月04日

SST 【 あたたかい言葉がけ 】

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の生活支援員の田中です。

いよいよ桜も開花し、過ごしやすい季節となりましたね。佐賀では、4月2日に佐賀大学の入学式が佐賀アリーナで行われ、たくさんの新入生が来ていました。新年度になり新入生や新社会人を見ると、初心を思い出し、今年度も頑張ろうという気持ちになります!

先日のSST(ソーシャルスキル・トレーニング)では、『あたたかい言葉がけ』をテーマに授業を行いました。
 『あたたかい言葉』とは、その言葉を聞くと、とてもいい気持になる言葉です。『あたたかい言葉』を使うことで、自分や周りのみんながもっと笑顔になり、気持ちの良い関係を築くことができるようになります。
 今回は、1名の受講生が引っ越しのため3月で卒業されるため、卒業される方にむけてあたたかい言葉を送ろうということで、このテーマを取り上げました。
 まず、5種類の『あたたかい言葉』を紹介しました。①はげましの言葉「頑張れ」「ドンマイ」など。②感謝の言葉「ありがとう」「あなたのおかげ」など。③挨拶「おはよう」「行ってきます」など。④認める言葉「上手になったね」「そのままでいいよ」など。⑤共感の言葉「そうなんだ」「私もそう思うよ」などです。
 次に、あたたかい言葉をかけるときの3つの場面をみて、言葉をかけられた相手がどのように思うかを考えていただきました。1つ目は冷たく厳しい言葉がけで「冷たく感じた」「余計に落ち込んでしまう」、2つ目は軽くあしらうような言葉がけで「無責任に感じた」「分かってもらえてない」などの意見がありました。3つ目はポイントを意識したあたたかい言葉がけで、「寄り添ってくれている」「安心感がある」などの意見をいただきました。



 最後にポイントを確認し、卒業される方にむけて、あたたかい言葉がけを実践しました。新しい環境に行くにあったって不安・緊張がある卒業生にむけて、また、新しい環境に挑戦しようとしている卒業生にむけて、あたたかい言葉を送っていただきました。また、卒業生の方からも、みんなにむけて暖かい言葉をいただきました。
 卒業生に言葉を送ったみなさんからは「実際にあたたかい言葉を伝えることで、とてもあたたかい気持ちになった」「自然と言葉にできるくらいたくさん贈れたらいいなと思った」などの感想をいただきました。卒業生の方は「正直泣きそうになった。新しいところでも頑張ろうと思えた」と感想をいただきました。私も、みなさんの言葉がけや感想で、心があたたまる授業となりました。


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2024年02月28日

SST 【 身だしなみ 】

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の生活支援員の田中です。

朝夕はまだ冷え込みますが、一雨ごとに暖かさを増していきます。今週末は3月に入り、高校3年生は卒業式ですね。新しいスタートを迎える卒業生の皆さんの、ご健康とご活躍をお祈りします。

先日のSST(ソーシャルスキル・トレーニング)では、『身だしなみ』をテーマに授業を行いました。
 まずは、『身だしなみ』と『おしゃれ』の違いを皆で考えました。『身だしなみ』…相手を不快にさせないために身なりを整えること、場の雰囲気に合わせることなど、『おしゃれ』…自分が目立つこと、自分が満足することなど、皆さんから意見をいただきました。まとめると、『身だしなみ』は、場に応じた服装に整え周囲の人に良い印象を与えるために行うもの、『おしゃれ』、自分の着たい服を着たり個性を出すこと。ポイントは、『身だしなみ』は「相手のためにするもの」、『おしゃれ』は「自分のためにするもの」であることを確認しました。
 次に、メラビアンの法則を紹介しました。コミュニケーションにあける言語・聴覚・視覚の影響の割合を明らかにした法則で、視覚から入ってくる情報が最も影響度が大きい、というものです。身だしなみを整えて相手に伝えることで、メッセージをさらに強化し、ズレや矛盾なく伝えることができることを確認しました。



 そして、みんなで頭髪・顔・服装などにおいて、良いパターンとNGパターンを考えていきました。皆さんからたくさんの意見を出していただき、「毎日鏡を見てチェックすることを習慣にしていきたいと思った」や「次に服を買うときは、よく考えて買おうと思った」などの意見もいただきました。
 最後に、身だしなみチェックリストに基づいて、セルフチェックをしたあと、ペアになってお互いにチェックを行いました。セルフチェックでは○を付けていた項目も、他者によるチェックでは×になる部分もありました。『身だしなみ』のポイントは、「相手のためにするもの」ですので、相手の評価が大切であることを共有しました。
 今回の授業を終えて、「周りの人のために身だしなみを整えようとは思ったことがなかったので、これから気をつけようと思った」や「服装の注意を受けたことがあるので、しっかり確認しつつ気をつけていきたい」などの感想をいただきました。普段の皆さんの身だしなみに変化もあり、嬉しく感じていますhappy01

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2024年01月18日

SST 【 話しかける 】

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の生活支援員の田中です。

 今日は、佐賀県の多くの私立高校で入学試験が行われております。今朝は、受験会場に向かうたくさんの受験生を見ました。受験生の皆さんには、実力を発揮して頑張ってほしいと思います。私たちも、頑張る受験生を見習って、目標に向けて日々コツコツと努力していきたいと思います!

 先日のSST(ソーシャルスキル・トレーニング)では、『話しかける』をテーマに授業を行いました。
 会話がない、あるいは続かないと、なんだか気まずく感じてしまいますよね。逆に会話が弾むと、なんだかその人と、うまくコミュニケーションがとれていると感じることができます。
 では、なぜ会話がないと気まずいのでしょうか?人には、パーソナルスペース(相手との関係性やその状況によって適切に感じる物理的な距離感)というものがあります。親しい人ほど、この距離は近くなります。これは逆に考えると、距離が近いと、「その人と仲が良い」と人は錯覚するのです。しかしここで沈黙すると、「距離が近くて仲が良いはずなのに、会話がない」と違和感を覚えるのです。この違和感が、気まずさの正体です。距離が近くなるエレベーターやタクシーの中で、気まずさを感じたことはありませんか?



 次に、話しかけるポイントを確認しました。ポイントは次の3つです。
① 相手に近づく
  両方が手を伸ばせば指先が触れあう距離が適切です。
② 相手の名前を呼ぶ + 出だしのクッション言葉で話しかける
  人は承認欲求をもっていますので、名前を呼ぶことは、良好な人間関係を
  築くのに効果的です。
  出だしのクッション言葉は、“気さくバージョン”と“かしこまったバージョン”を
  確認しました。
③ 用件を伝える
  「何を言うべきか」と考えすぎると言葉が出なくなります。まずは「くだらない
  ことでいいんだ」と、自分に許可を出してあげることが大切です。意味のない
  会話でOK。
 最後に、ロールプレイを行いました。ユニカレさがで昼休みに、隣の席の人に話しかけてみるというシチュエーションで取り組みました。相手の名前を呼び、出だしのクッション言葉を使って話しかけるというポイントをおさえて、皆さんとても上手に話しかけることができました。
 「ポイントを意識すると、とても話しかけやすくなった」、「学んだことを使って、とりあえず話しかけて、深く考えすぎずに会話をしていきたい」などの感想をいただきました。会話を楽しみ、良好な人間関係を築いていってほしいと思います。

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2023年12月14日

SST 【 リフレーミング 】

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の生活支援員の田中です。

2023年も、あと2週間余りとなりました。12月とは思えない暖かい日が続いていますが、週末は寒くなるようですね。来週22日(金)は冬至です。冬至にはかぼちゃを食べ、ゆず湯に入りますね。かぼちゃを食べると、免疫力が上がり風邪の予防にもなるそうです。ゆず湯も、代謝が良くなり風邪予防に良いそうです。風邪予防をして、寒い冬を乗り越えましょう!

先日のSST(ソーシャルスキル・トレーニング)では、『短所を長所に変える』をテーマに授業を行いました。
リフレーミングとは、英語で直訳すると、『Re(再び)』と『frame(フレーム=枠)』と『ing』。つまり、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を、枠組みを外して違う枠組みで見ることです。リフレーミングを行うと、同じ物事であっても受け止め方や感じ方が変わってきます。例えば、コップ半分の水を見て、「もう半分しかない」と捉えるのと、「まだ半分も残っている」と捉えるのでは、全く意味が変わります。自分の行動や他人の行動もリフレーミングをすることで見方が変わり、それまでは気づかなかった良い面に気づくことができるようになります。



まずは皆さんに、『自分らしさ』を表す言葉を、長所・短所問わず書き出してもらいました。その中で自分が短所だと思っていることを3つ挙げてもらいました。そして、各自、自分以外の受講生の短所をリフレーミングして長所にするグループワークを行いました。さらに、一人ひとりに励ましのメッセージも添えてもらいました。皆さん一生懸命考えてくれて、短所を長所に変え、あたたかい励ましの言葉も書いてくれました。グループワークのあと、他の人に考えてもらった長所をみてとても嬉しく、自分の新たな長所の気づきになったという感想がありました。
授業の最後に、「自分は長所があまりなく、短所ばかりありましたが、リフレーミングをして短所が良い方向に変わりました。変わったことで少しポジティブに切り替わりました。私は自己肯定感が低いので、リフレーミングをして、自分の良いところを見つけていきたいです。」という感想をいただきました。


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2023年11月09日

SST 【 アサーション 】

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の生活支援員の田中です。

 11月に入り朝晩は冷え込むときがありますが、日中は初夏のように暑い日が続いていますね。しかし、夜空にはオリオン座が見られるようになり、冬の訪れも感じます。今月は、星空観賞に理想的な月だそうです。特に18日(土)は、しし座流星群がピークになり、運が良ければすばらしい流れ星の数々を見ることができるようです。

 先日のSST(ソーシャルスキル・トレーニング)では、『相手を傷つけずに自分の気持ちを伝える(アサーション)』をテーマに授業を行いました。
日本では、和を乱さず争いを起こさないようにすることや、周りに同調することが美学のような風潮があります。もちろん、相手に合わせることで、コミュニケーションがうまくいく場合もあります。ですが、自分の気持ちを抑えてばかりいるとストレスがたまるし、イライラして自分の気持ちをぶつけても相手との関係が悪くなって、人間関係においてどちらもうまくいきません。相手を傷つけずに自分の気持ちを伝える方法(アサーション)で、良好な人間関係をつくっていきたいですね。
 自己主張のタイプは3つあり、それぞれ『ドラえもん』のキャラクターに例えられます。受講生の皆さんには、自分の自己主張のタイプをチェックしていただきました。
①アグレッシブ(攻撃タイプ) 
思ったことをズバズバ言ったり大声をあげたりと主張が強い。自分の意思を全うするためであれば、明確な悪意が伴うこともある。勝ち負けで物事を決める。
『ドラえもん』の、ジャイアンタイプになります。
②ノン・アサーティブ(非主張タイプ) 
自己主張が控えめ、もしくは苦手。物静かな性格といった印象。曖昧な言い方でかわすことを好む。言い訳が口癖になっている。
『ドラえもん』の、のび太タイプになります。
③アサーティブ(攻撃タイプと非主張タイプの黄金比) 
自分の気持ちを率直に伝えつつ、なおかつ相手の気持ちも考えられる。場の空気まで重んじる。適宜表現をチョイスできる。
『ドラえもん』の、しずかちゃんタイプになります。



 自己主張タイプのチェック後に、アサーティブに伝える方法として『みかんていいな』を紹介しました。
 『み』 … 見たこと  ( 客観的な状況をそのまま伝える )
 『かん』… 感じたこと ( 相手の言動に対する自分の意見や気分を伝える )
 『てい』… 提案する  ( 相手に望む具体的な行動の提案をする )
 『いな』… 否定されたら( 否定されたときは他の選択肢を再提案する )
この『みかんていいな』のアサーティブコミュニケーションを使って、自分も相手も尊重した表現をすることができます。今後も訓練を通して、アサーティブコミュニケーションを身につけていきたいと思います。

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Posted by ユニカレさが at 10:48Comments(0)社会生活トレーニング(SST)

2023年10月10日

社会に出る為の準備期間~モラトリアム~

こんにちは♪
障がいがある人の就職を全力サポートする
障がい者ビジネススクール「ユニカレさがプレ」
サービス管理責任者(公認心理師)の梅野 です。

今年度もあっという間に半年が過ぎましたね。
今年の4月に学校を卒業されて利用を開始された受講生も、あれからもう半年。
最初は緊張も強く環境や人とのかかわりに不安そうな表情であった方も、最近は少しずつ周囲の受講生との会話も増え、ユニカレさがが大事な居場所となっておられる方が増えています。

受講生のユニカレさがを利用しようと思われた理由は様々だと思いますが、学校を卒業しすぐに社会へ出る事の不安が大きかった方もおられます。
自分自身のやりたい事ややれる事は何なのかよくわからず、就活が上手くいかなかったなど、学校生活の中で、様々なつまずきを抱えておられた方もいます。
充実した生活を送りたいと思っても、どうしていいか分からずに、時間だけが何となく過ぎていくのはつらい事ですよね。
そんな状態にいる事を心理学では「モラトリアム期間」にいると考えます。





『モラトリアム』とはもともと経済学の用語で「債権の支払いを猶予される期間」という意味で用いられていました。
発達心理学のエリクソンが1959年に提唱し、それ以来心理学の世界でも広まった概念です。
心理学では「社会的責任を逃れてアイデンティティ確立のためにゆっくりと試行錯誤する、大人になる為の猶予期間」という意味で使われます。

能力がまだ十分に発揮していない青年が、社会に対して一定の距離を置いている状況。この時期に青年は生きるために働くのではなく、自由な精神で修行や役割実験に取り組むことができる
※(心理学辞典,1999,一部簡略化)

モラトリアムは場合によっては「怠けている」とか「働かない」などネガティブにとらえがちですが、実は成長する上で欠かせない期間なのです。
そして、この期間の過ごし方による自身の特徴を知ることは、人生における問題解決力に影響すると言えます。

モラトリアムは以下の5つの特徴があることがわかっています。

1.回避
就職や結婚など将来的な展望に対して、決定や考えることを回避しがちになります。就職活動の時期になっても、今が問題なければよいと考えることを放棄します。
2.拡散
将来について決定の意欲はあるものの、様々な事に目移りしてしまい一貫性がなく、方向性がブレてしまい、心理的に不安定な状態になりやすくなります。モラトリアムは自分の在り方を考える期間でもある為、この傾向のある方は多いと考えられています。
3.安易
他人の意見に流されやすく、自分の意見を持ちにくいのが安易の特徴です。とりあえずは何かに取り組んでいるものの、真剣に向き合っていない状態、自分で考えた末の決定ではなく、とりあえず良さそうな仕事だからなど、受動的な選択をしてしまいます。
4.延期
自分自身がモラトリアムと理解している人に多い状態です。自分自身で期間を決めその間は好きなように過ごそうと決めている為、選択を先延ばしとりあえずやりたいことを探す、などの行動が見られますが、その期間が終わりうまく気持ちを切り替えることが出来れば、社会の一員として踏み出すことが出来ます。
5.模索
自主的に選択に取り組み、社会的な責任を果たす努力をし、モラトリアムから脱却しようとしている状態です。やりたいことが見つかれば、積極的に社会の一員として活躍しようと考えます。

モラトリアムにも様々なパターンがあり、それぞれの強さによって行動も変わってきます。
大事なのはこの期間をどの様に過ごすのか、そこからどのようなキャリアプランを創造していくのかです。
モラトリアム期間は、明確に何歳からとは決まっていません、中学生ぐらいから自分の在り方について考える人もいる一方、何となく卒業して何となく就職した後に社会とのミスマッチに悩み、モラトリアムを迎える人もいます。
また、人生の中では年齢を重ねるごとに起こる環境や状況の変化から、モラトリアムを迎える人も多くいるのです。
この期間をなんとなく過ごすのではなく

・「しっかりとした価値観を形成する期間」として前向きにとらえる事
・必要な知識やスキルを学ぶこと
・経験をする事を繰り返していく


そんな中で自分の得意な事、苦手な事、楽しく出来る事、達成感を感じる事などを整理することで自分の進みたい道が見えてくるのではないでしょうか



さて、ユニカレさがプレでは、社会に出る為の様々なカリキュラムを準備しています。
例えば、コミュニケーションスキル、パソコン、マナー、身だしなみ、アンガーマネジメントなどの社会ですぐに役に立つスキル、他にも書道や絵画、ヨガや体感トレーニング、ボイストレーニングなどの様々な経験を通して楽しく学びながら自分自身の考え方や行動の特徴を知ることが出来ます。
また事業所や企業への見学や実習を通して働くために必要な力について考える時間を設けています。

皆さんもユニカレさがで、楽しく充実した時間を過ごしながら社会に出る為の準備に取り組んでみませんか。
ご連絡をお待ちしています。


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2023年10月05日

SST 【 傾聴トレーニング(オウム返し) 】

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の生活支援員の田中です。

彼岸が過ぎ、朝晩めっきり涼しくなりましたね。9月の末に娘の幼稚園で、運動会がありました。今年はコロナの制限のない運動会で、たくさんのご家族が観覧に来られていました。毎年年長さんが演じる『パラバルーン』を娘がしているのを観て、とても感動しました。他にもダンスやリレーなど、一生懸命な子どもたちから、元気と感動をもらうことができました。

先日のSST(ソーシャルスキル・トレーニング)では、『傾聴トレーニング(オウム返し)』をテーマに授業を行いました。
人の話を聴くのが上手い、いわゆる『聴き上手』という人たちがいます。特に話が面白いわけでも、物知りなわけでもないのに、だれとでも仲良くできて、人当たりが良く、信頼されている人たちです。そんな『聴き上手』になるために、傾聴トレーニングを行ってきました。
『聴き上手になるためのスキル』は、“ミラーリング”や“位置の力”など様々ありますが、今回は特に『オウム返し』を練習しました。相手の発話に対して『オウム返し』をすることで、「すごく話を聴いてくれている」「話が通じている」と相手が思ってくれる効果があります。『オウム返し』には3種類あり、ひとつずつ確認して練習していきました。




① 事実のオウム返し 事実のオウム返しとは、相手が言った事実をそのまま返す傾聴スキルです。
事実のオウム返しは、簡単で意図がずれないという利点がありますが、使いすぎると不自然な印象になる注意点があります。
② 感情のオウム返し 感情のオウム返しは、相手の感情表現だけを切り取って返す傾聴スキルで
す。相手がうれしい・気持ちがずれないという利点がありますが、使いすぎると違和感が出てしまうという注意点があります。
③ 言い換えのオウム返し 言い換えのオウム返しは、相手の発話に対して、同じ意味になるように言葉を換えて返す傾聴スキルです。わざとらしくならない・会話が続きやすいなどの利点がありますが、言い換えのセンスがないと相手の気持ちとズレが生じてしまう注意点があります。
発話に対して①~③それぞれのオウム返しをする練習をしました。練習では、やはり③が難しかったですが、みなさん一生懸命に取り組んでくれました。①~③それぞれに利点と注意点があるので、組み合わせて使うことで、違和感のない会話が作れることも学びました。授業後には「日ごろから取り入れたい」や「すぐ質問することがあるので、相手の話をまず聴いて受け止めるようにしたい」などの感想をいただきました。

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Posted by ユニカレさが at 11:50Comments(0)社会生活トレーニング(SST)

2023年08月31日

SST 【 あたたかい言葉がけ 】

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の生活支援員の田中です。

8月も終わりですが、まだまだ暑い日が続いていますね。先週末から各学校で、順次2学期がスタートしました。朝の出勤時には、元気に登校する小・中学生の姿を見ました。久しぶりの活気のある朝で、私も負けないように1日頑張ろうと気合いが入りました。

先日のSST(ソーシャルスキル・トレーニング)では、『あたたかい言葉がけ』をテーマに授業を行いました。
落ち込んでいるときに、誰かが気づいて声をかけてくれると、元気が出ます。また、自分が大活躍したときに、一緒に喜んでくれると嬉しい気持ちはもっと大きくなります。そのような、相手を思いやるあたたかい言葉がけを練習しました。



最初に、みなさんに、今までにどんな言葉をかけてもらって嬉しかったかを質問しました。みなさんからは、「ありがとう」「お疲れ様」や「かわいい」「雰囲気変わったね」など、嬉しかった言葉を挙げていただきました。言葉には、相手を喜ばせたり元気にしたりする働きがあることを確認しました。
次にモデリングで、2つの場面(やり取り)を見て、それぞれ言葉がけをされた人は、どのような気持ちになるかを考えていただきました。一つめの、相手の気持ちを考えずに話しかけるやり取りでは、「イライラする」「嫌な気持ちになる」「もうちょっと寄り添ってほしい」などの意見がでました。二つめの、相手の気持ちを考えて言葉をかけるやり取りでは、「安心する」「落ち着くことができる」などの意見がでました。
最後に、あたたかい言葉がけのポイントを確認し、あたたかい言葉がけのロールプレイを行いました。場面設定のひとつに、ユニカレの体験初日で不安そうにしているAさんに対し、Bさんがそれに気づき、不安を和らげるような励ましの言葉をかける練習をしました。ロールプレイでは、「初日で不安ですよね」と声をかけ、「私も初めてのときは緊張しました」と共感し、「話しやすい人から声をかけると少しずつ慣れていきましたよ」と自分の経験をふまえてとても上手に励ましていただきました。
『やさしい言葉は、たとえ簡単な言葉でも、ずっとずっと心にこだまする』というマザー・テレサのことばのように、誰かの心をあたたかくする、やさしい言葉を贈りたいと思いました。

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2023年07月26日

SST 【 言葉以外のコミュニケーション 】

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の生活支援員の田中です。

先週末から小・中・高校では夏休みに入りましたね。私が出勤するときはいつも、近所の小・中学生が元気に登校していますが、今はとても静かで、少し寂しい感じがします。夏休みに入り、毎朝娘とラジオ体操をしてから出勤しています。そしてユニカレの朝礼のあとにもラジオ体操をしているので、毎日2回ラジオ体操をする日々が続きそうです。

先日のSST(ソーシャルスキル・トレーニング)では、『言葉以外のコミュニケーション』をテーマに授業を行いました。
“コミュニケーション”というと、言葉と言葉のやり取りのように感じられますが、それだけではありません。表情・態度・声の調子など、言葉以外の部分にも目を向けてみることも大切です。実は言葉以外の部分で伝えていること、伝わってくることが多いのです。
まず皆さんに、『相手に何かを伝えるには、言葉以外にどんなところに気を付けると良いか』を考えていただきました。皆さん一生懸命に考えてくれて、表情・態度・声の調子の他に、リアクション・目線・声の大きさなど、たくさん意見を出していただきました。
次に、言葉以外のコミュニケーションのポイントを確認しました。話を始める前は、①相手の方を向く、②相手の顔を見る、③表情に注意する、④相手との距離に注意する、話を始めてからは、①声の大きさ、②声のスピード、③声に強弱をつける、といったポイントを確認しました。



そして、上記のポイントをおさえて、ロールプレイを行いました。2人ずつペアを組んでいただき、週末のできごとを、言葉以外のコミュニケーションのポイントをおさえて話していただきました。1人ずつ話していただき、話が終わったら話し手の方に感想を言っていただきました。相手の方を向くこと、相手の顔を見ることなど、意識して取り組むことができた部分もありました。続いて、聞き手の方に、話し手の良かった部分を挙げて褒めていただきました。声の大きさや相手の方を向くことなど以外に、笑顔でとても楽し気に話をされていたと、褒めていただきました。最後に話し手の方に、「こうするともっといいかも」と思うところを1つ挙げていただきました。表情に注意することや、声のスピードなどを挙げていただきました。
表情や声の調子などで楽しさと伝えると、相手も楽しく感じることを再確認できた授業でした♪

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Posted by ユニカレさが at 17:06Comments(0)社会生活トレーニング(SST)

2023年06月20日

SST 【 自己紹介ビンゴ 】

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の生活支援員の田中です。

今年は平年より早い梅雨入りでしたが、ここ数日は梅雨の中休みとなり、猛暑日となりましたね。みやき町にある千栗土居公園の蓮池では、『二千年ハス』と『舞妃蓮』が見頃を迎えています。蓮の花は早朝から咲き始め、昼近くになると花が閉じてしまうため、朝6時から9時くらいが見頃です。毎年6月下旬から8月初旬にかけて開花するようです。皆さんも可憐な蓮の花を見に行かれてはいかがでしょうか。

先日のSST(ソーシャルスキル・トレーニング)では、『気持ちのよい挨拶と自己紹介』をテーマに授業を行いました。3名の体験生を迎えての授業でしたので、お互いのことを知っていただきたく、このテーマを取り上げました。
まず挨拶は、相手と対面して最初に行うもので、人間関係を築くうえでのファーストステップとなり、コミュニケーションにおいて重要な役割を果たすことを確認しました。そのあと、皆さんにペア同士になっていただき、挨拶練習をしました。挨拶練習は段階的に、①ふつうに → ②相手の名前を呼んで → ③相手の目を見て → ④笑顔を添えて → ⑤ラの音で → ⑥一言添えて の順で、ひとつずつ加えながら進めていきました。①から一つずつ追加していくにつれて、次第に『気持ちのよい挨拶』になることを練習しながら体感していただきました。
次に『自己紹介』について、表情や姿勢・話すスピードなど、自己紹介のポイントを確認しました。そのポイントを踏まえて自己紹介をしていただいたあと、全員で自己紹介ビンゴを行いました。まず、4×4のマスのビンゴ用の紙を配りました。



各マスには、『好きな食べ物』『好きな動物』『行ってみたい国』などのお題が書いてあり、皆さんにすべてのマスを埋めていただくと準備完了です。ここからビンゴゲームスタートで、一人ずつ順番にマスに書いたことを「○○○○(名前)です。私の好きな食べ物は●●です。」というように発表してもらいます。自分が発表したマスと、他の人の発表を聞いて同じマスがあれば○をつけていきます。リーチになったら、最後の1マスを自分で言ってビンゴするのはNGです。以上のルールで進めていきました。「リーチ!」という声があがり、ダブルリーチ・トリプルリーチになる方もいらっしゃいました。受講生の皆さんからは、「共通点を見つけるのに、楽しみながら覚えられた」「みんなの好きなことを知れて良かった」「ワクワクしながら楽しむことができた」などの感想をいただきました。楽しみながらお互いのことを知ることができるゲームでした♪

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