2024年02月29日
レジリエンス~折れない心を身に付ける~
こんにちは♪
障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール
「ユニカレさがプレ」サービス管理責任者(公認心理師)の梅野 です。
暖かい日が続いたと思ったら、冷たい風が吹き季節が逆戻りしたようなお天気ですね。
あっという間に2月も終わり、明日からは3月!
卒業式、高校受験や大学受験を控えている方、新生活を迎える準備をされている方も多いのではないでしょうか。
くれぐれも体調には気を付けてお過ごしくださいね。
さて今日は「レジリエンス」のご紹介です。
様々な困難な状況でも立ち直る力が高い人がおられますよね
メンタルが強いな、自分には出来ないなと思っていませんか
レジリエンスとはもともとは物理学で金属の板などが曲げられても元に戻ろうとする力を意味する言葉でしたが、人の心がもつ回復力にあてはめてレジリエンスと呼ぶようになりました。
レジリエンス研究の第一人者であるペンシルベニア大学ポジティブ心理学センターのカレン・ライビッチ博士は、レジリエンスとは「逆境から素早く立ち直り、成長する能力」と定義しています日本では、打たれ強いこと、折れない心、心のしなやかさ、といった表現が使われることもあります。
レジリエンスと似た言葉に「ストレス耐性」という言葉があるのですが、これらは似て非なるものです。
ストレス耐性・・自分にとって不快な刺激や環境の変化に耐える力の強さ。
レジリエンス・・問題に対して柔軟に対処し、ストレスを受け流すことも含めて、環境に適応していくこと。
両者の違いは、単に耐え忍ぶのか、上手に対処するのかの違いです。
レジリエンスを構成する要素として、主に以下の6つがあります
①自己認識
自分自身の感情や思考価値観の理解
出来事やストレスに対しての感じ方を正しく認識すること
②自己コントロール
その時々の状況に応じて自分の感情や思考、行動を律することが出来ること
③精神的柔軟性
物事に一喜一憂したり、ネガティブな感情に浸り過ぎたりせず、適切に気分を切り替える行動がとれこと
④現実的な楽観性
出来そうもない事を空想するのではなく、自分でコントロール出来るものに焦点を合わせ、
そのうえで「何とかなる」「これまでのようにきっと大丈夫」と考えることが出来ること
⑤自己効力感
目の前の課題に対して「自分なら対応できる」と思える 自分の強みを知っていること
⑥人とのつながり
困ったときにSOSが発信できる人間関係があること
周囲に支えになってくれる人がいれば元気を取り戻すことが出来ます
これらのレジリエンスの要素は後天的に身に付けることができ、うまく組み合わせることによって、
逆境に柔軟に対処したり、落ち込みそうなときでも素早く立ち直ることができるようになります。
しかし、私たちが困難を感じている時は、心の中で不安や焦燥感など、ネガティブな感情で
どうしたらいいかわからないという、思考や行動の停止が起きてきます。
そこから起きる感情は、次のような順序で生まれます。
A=出来事 例)仕事で失敗した
B=認知、思い込み 例)自分は能力がないんだ
C=結果(として生じる感情や行動) 例)無気力になり仕事に行けなくなった
ここで大切なのは、Bの認知です。レジリエンスが低い人というのは、実はこの部分が悲観的である人とも言えるのです。
嫌な気分になった時にはこのABC分析を行い、今の自分のネガティブなB認知や思い込みに反論するようにしてみましょう。
上手く行っていない時には、視野が狭くなってしまうことが多く、出来ないこと、出来ていないことにばかり目が行ってしまいがちになります。
そのような時は、「変えられるもの」に目を向けることでレジリエンス力を向上させることが出来ます。
レジリエンスを向上させる上で大切なのは、感情の裏に隠れている自分の「思考(認知)のパターン」に気づき、「どうしたらいいかわからない」という思考停止・行動停止状態から脱却すること。
困難な出来事に遭遇した時に起きる思考(認知)のパターンは代表的なものが6つあります。
1.白黒的思考
例)どうせ自分は何もできない、何も正しく行えない
2.悲劇化
例)みんな自分の事を認めてくれない、きっと自分の評価は低い
3.結論を急ぐ
例)さっき言われたことは、きっとこうだ
4.~べき思考
例)こんな時はこうすべき、人はこうあるべき
5.ラベル付け
例)私には能力がない、みんなの足を引っ張っているのは私だ
6.責任の自己転嫁
例)私が早く動けば、こんなに大変な状況にはならなかったはずだ
こういった思考(認知)は苦悩を生み、心が折れやすく、立ち直れないとどんどんネガティブな感情に支配されてしまいます。
この「思考(認知)のパターン」に無意識のうちにとらわれると、解決に向けた思考ができなくなり、大きなストレスを感じて心に負担が生じるのです。
ただ今は何事もネガティブに考えてしまい、レジリエンスとは程遠いように感じてしまっていても大丈夫。
自分がとらわれがちな「思考(認知)のパターン」を知り、そして、それに気づくこと、
つまり自己認識することが、レジリエンス力を高めるうえで重要な要素になってきます。
そもそも、自分というものは変化し続けるものです。
少しずつ思考(認知)を柔軟にし、レジリエンス力を身に付け、困難な状況でもしなやかに立ち直る心を身に付けていきたいですね。
今週も読んでいただきありがとうございました(^^♪
障がいがある人のための就職応援事業所
障がい者ビジネススクールユニカレさがの詳細・最近の活動は↓↓↓をチェック!
ホームページ http://unicolsaga.or.jp
Facebook https://www.facebook.com/unicol.unicolpre
Instagram https://www.instagram.com/unicolsaga/
Youtube https://www.youtube.com/channel/UCw1lVvD5abmerrQ4llkr5fw
よろしければ、左側から読者登録もお願いします!
障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール
「ユニカレさがプレ」サービス管理責任者(公認心理師)の梅野 です。
暖かい日が続いたと思ったら、冷たい風が吹き季節が逆戻りしたようなお天気ですね。
あっという間に2月も終わり、明日からは3月!
卒業式、高校受験や大学受験を控えている方、新生活を迎える準備をされている方も多いのではないでしょうか。
くれぐれも体調には気を付けてお過ごしくださいね。
さて今日は「レジリエンス」のご紹介です。
様々な困難な状況でも立ち直る力が高い人がおられますよね
メンタルが強いな、自分には出来ないなと思っていませんか
レジリエンスとはもともとは物理学で金属の板などが曲げられても元に戻ろうとする力を意味する言葉でしたが、人の心がもつ回復力にあてはめてレジリエンスと呼ぶようになりました。
レジリエンス研究の第一人者であるペンシルベニア大学ポジティブ心理学センターのカレン・ライビッチ博士は、レジリエンスとは「逆境から素早く立ち直り、成長する能力」と定義しています日本では、打たれ強いこと、折れない心、心のしなやかさ、といった表現が使われることもあります。
レジリエンスと似た言葉に「ストレス耐性」という言葉があるのですが、これらは似て非なるものです。
ストレス耐性・・自分にとって不快な刺激や環境の変化に耐える力の強さ。
レジリエンス・・問題に対して柔軟に対処し、ストレスを受け流すことも含めて、環境に適応していくこと。
両者の違いは、単に耐え忍ぶのか、上手に対処するのかの違いです。
レジリエンスを構成する要素として、主に以下の6つがあります
①自己認識
自分自身の感情や思考価値観の理解
出来事やストレスに対しての感じ方を正しく認識すること
②自己コントロール
その時々の状況に応じて自分の感情や思考、行動を律することが出来ること
③精神的柔軟性
物事に一喜一憂したり、ネガティブな感情に浸り過ぎたりせず、適切に気分を切り替える行動がとれこと
④現実的な楽観性
出来そうもない事を空想するのではなく、自分でコントロール出来るものに焦点を合わせ、
そのうえで「何とかなる」「これまでのようにきっと大丈夫」と考えることが出来ること
⑤自己効力感
目の前の課題に対して「自分なら対応できる」と思える 自分の強みを知っていること
⑥人とのつながり
困ったときにSOSが発信できる人間関係があること
周囲に支えになってくれる人がいれば元気を取り戻すことが出来ます
これらのレジリエンスの要素は後天的に身に付けることができ、うまく組み合わせることによって、
逆境に柔軟に対処したり、落ち込みそうなときでも素早く立ち直ることができるようになります。
しかし、私たちが困難を感じている時は、心の中で不安や焦燥感など、ネガティブな感情で
どうしたらいいかわからないという、思考や行動の停止が起きてきます。
そこから起きる感情は、次のような順序で生まれます。
A=出来事 例)仕事で失敗した
B=認知、思い込み 例)自分は能力がないんだ
C=結果(として生じる感情や行動) 例)無気力になり仕事に行けなくなった
ここで大切なのは、Bの認知です。レジリエンスが低い人というのは、実はこの部分が悲観的である人とも言えるのです。
嫌な気分になった時にはこのABC分析を行い、今の自分のネガティブなB認知や思い込みに反論するようにしてみましょう。
上手く行っていない時には、視野が狭くなってしまうことが多く、出来ないこと、出来ていないことにばかり目が行ってしまいがちになります。
そのような時は、「変えられるもの」に目を向けることでレジリエンス力を向上させることが出来ます。
レジリエンスを向上させる上で大切なのは、感情の裏に隠れている自分の「思考(認知)のパターン」に気づき、「どうしたらいいかわからない」という思考停止・行動停止状態から脱却すること。
困難な出来事に遭遇した時に起きる思考(認知)のパターンは代表的なものが6つあります。
1.白黒的思考
例)どうせ自分は何もできない、何も正しく行えない
2.悲劇化
例)みんな自分の事を認めてくれない、きっと自分の評価は低い
3.結論を急ぐ
例)さっき言われたことは、きっとこうだ
4.~べき思考
例)こんな時はこうすべき、人はこうあるべき
5.ラベル付け
例)私には能力がない、みんなの足を引っ張っているのは私だ
6.責任の自己転嫁
例)私が早く動けば、こんなに大変な状況にはならなかったはずだ
こういった思考(認知)は苦悩を生み、心が折れやすく、立ち直れないとどんどんネガティブな感情に支配されてしまいます。
この「思考(認知)のパターン」に無意識のうちにとらわれると、解決に向けた思考ができなくなり、大きなストレスを感じて心に負担が生じるのです。
ただ今は何事もネガティブに考えてしまい、レジリエンスとは程遠いように感じてしまっていても大丈夫。
自分がとらわれがちな「思考(認知)のパターン」を知り、そして、それに気づくこと、
つまり自己認識することが、レジリエンス力を高めるうえで重要な要素になってきます。
そもそも、自分というものは変化し続けるものです。
少しずつ思考(認知)を柔軟にし、レジリエンス力を身に付け、困難な状況でもしなやかに立ち直る心を身に付けていきたいですね。
今週も読んでいただきありがとうございました(^^♪
障がいがある人のための就職応援事業所
障がい者ビジネススクールユニカレさがの詳細・最近の活動は↓↓↓をチェック!
ホームページ http://unicolsaga.or.jp
Facebook https://www.facebook.com/unicol.unicolpre
Instagram https://www.instagram.com/unicolsaga/
Youtube https://www.youtube.com/channel/UCw1lVvD5abmerrQ4llkr5fw
よろしければ、左側から読者登録もお願いします!
Posted by ユニカレさが at 15:35│Comments(0)