2023年02月20日

エゴグラム性格診断テスト

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」のサービス管理責任者(公認心理師)の角田です。

2月も中旬を過ぎ、冷たい空気の中にも、梅の花が咲き始め、1日、1日春の訪れを感じられるようになってきました。
佐賀市では、佐賀城下ひな祭りが開催されていて、我が家もひな人形を出しました。
桃の花、蝋梅、椿、福寿草、水仙、菜の花… これからは、春を探しに出かけてみたいと思います。

今日は、エゴグラム性格診断テストについてお話ししたいと思います。

エゴグラムは、アメリカの心理学者エリック・バーン博士が創始した「交流分析」という人間関係の心理学理論に基づいて、弟子であるジョン・M・デュセイが考案した性格診断テストです。
エゴグラムとは、人の自我状態(エゴ)を5つのタイプ(CP・NP・A・FC・AC)に分類し、それを図表化(グラム)するものです。 エゴグラムを活用することによって、自分の性格傾向や行動パターンを把握するなど自己理解を深めることができるほか、他者との関わり方への気付きを得ることにもつながります。
この診断での表現では以下のようになります。

エゴグラム性格診断テスト


理念力(お父さん度)とは・・・CP(controlling parent):「支配的な親」の自我状態
CPは、あなたの正義感や道徳心、責任感、良心などを表しています。
CPの得点が高い人はリーダーシップ的な性格で強い正義感をもち、「~すべきだ」、「~でなければならない」など、批判的な態度で人に接する傾向があります。高い理想と強い責任感をもって秩序を重んじるなどのよい面もありますが、あまりに度を越すと、独善的な態度で人を見下したり、権力的、攻撃的にふるまったりする結果になることもあります。 逆にCPが低すぎる人は、批判力に欠ける、無責任、ものごとにルーズ、人の言葉に左右されやすい、などの傾向があります。

支援力(お母さん度)とは・・・NP(nurturing parent):「養育的な親」の自我状態
NPは、あなたの優しさ、思いやり、寛容性、受容性、共感性などを表しています。
NPの得点が高い人は面倒見のよい性格で、親切で思いやりが深く、温かみのある、許容的、保護的な態度で人に接する傾向があります。他者に対する理解があり、親身になって世話をするなどのよい面もありますが、あまりに度を越すと、おせっかいと思われたり、過保護なふるまいで相手の自立心を妨げたりする結果になることもあります。 逆にNPが低すぎる人は冷たく拒絶的で、他人のことを気にかけず、自らの利益のために利用する、などの傾向があります。

論理力(大人度)とは・・・A(adult ego state):「合理的な大人」の自我状態
Aは、あなたの知性、理性、冷静さ、論理性、判断力、現実志向性、情緒安定性、などを表しています。
Aの得点が高い人は理性的な性格で判断力にすぐれ、落ち着きと自信があり、客観的事実を重視し、自分の感情もよくコントロールすることができます。ものごとを現実的に考え、つねに沈着冷静に行動し、ものごとに動じないなどのよい面もありますが、あまりに度を越すと、計算高く理屈っぽい、打算的で冷たいといった印象を与えることもあります。 逆にAが低すぎる人は現実にうとく、冷静な状況判断が苦手で主観的、感情に振り回されやすい、などの傾向があります。

活発力(やんちゃ坊主度)とは・・・FC(free child):「天真爛漫な子ども」の自我状態
FCは、あなたの直感力、創造性、自由奔放さ、好奇心、自発性、活気、愉快さ、表現力、などを表しています。
FCの得点が高い人はのびのびとした性格で、感情を自由に表現し、高い創造力をもち、健康的で、活力にあふれています。無邪気にふるまい、表現力が豊かで、周囲に温かさや明るさを感じさせるなどのよい面もありますが、度を越すと、時と場所をわきまえずにはしゃぎすぎる、自己中心的にふるまう、衝動的で無責任、調子にのりやすい、など、周囲とのトラブルを招く結果になることもあります。 逆にFCが低すぎる人は、無気力で表情の変化にも乏しく、人生をうまく楽しめない、などの傾向があります。

協同力(いい子ちゃん度)とは・・・AC(adapted child):「従順な子ども」の自我状態
ACは、あなたの素直さ、協調性、忍耐力、奥ゆかしさ、礼儀正しさ、などを表しています。
ACが高い人はいわゆる「優等生」的な性格で、従順で協調性が高く、受身的で、行儀よくふるまい、絶えず周囲に気兼ねし、その期待に応えようと努力する傾向があります。周囲からは「よい子」と見られ、慎重でがまん強く、感情を抑えることができるなどのよい面もありますが、度を越すと、主体性がなく消極的で、不安感や依存心が強く、屈折した反抗心をもったり、現実から引きこもったりする結果になることもあります。 逆にACが低すぎる人は、反抗的、独善的で天邪鬼になりやすい、などの傾向があります。

先日、ユニカレさが本校では、受講生にエゴグラム性格診断テストに取り組んでもらいました。
エゴグラム性格診断テスト


エゴグラムの結果を診断するにあたって、グラフの高低、つまり自我状態の現れ方によって、いくつかのパターンに分類することができます。
結果の解釈は、それぞれの自我状態の強弱から性格傾向や行動パターンを理解することであり、結果に優劣や正常・異常があるわけではないのです。

受講生の結果はいろいろでしたが、やはりその方の性格が出ていて、それがグラフで表現され、一目で分かり安いところがいいところだと思います。
この結果を、これから受講生が自己理解を深めるものとして活用し、就労に向けて行動や考え方を変えていくきっかけにし、他者との関り方においてどうすれば上手くいくのか、より良く社会と関わるために必要なバランスは何なのか、そのためには何が必要かを一緒に考え支援していきたいと思います。

今週も読んでいただきありがとうございました(^^♪
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Posted by ユニカレさが at 16:47│Comments(0)サポートの現場から
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