2023年01月19日

SST 【分からないことを質問する】

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の生活支援員の田中です。

2023年になり、もう半月が過ぎましたね。先週末は大学入学共通テストがあり、今日はユニカレの近くの私立高校で前期入試が行われていました。来週はとても冷え込む予報が出ていますが、受験生の皆さんは体調管理をしっかり行って、志望校合格にむけて最後まで頑張ってほしいと思います。

一昨日のSST(ソーシャルスキル・トレーニング)では、『分からないことを質問する』をテーマに授業を行いました。先週の作業訓練の授業で、分からないことを質問する力の重要性を感じたため、このテーマをとり上げることにしました。
まず各自、作業訓練の振り返りを行いました。4つの作業それぞれについて、作業評価と質問をしたかどうかを、セルフチェックしてもらいました。そのあと皆さんに、分からないことを質問しないことの問題点を考えていただき、発表してもらいました。問題点として「周りに迷惑がかかる」「作業がとまってしまう」「失敗してしまい、大きな損害につながる」「時間がかかってしまう」などを挙げていただきました。さらに私から「成長できない」「やる気が出ない」という問題点も挙げました。
では、分からないことを質問できない原因は何でしょうか。これも皆さんに作業訓練のときの自分を思い出していただき、質問できないでいたときの気持ちを発表してもらいました。原因として「質問する人に迷惑をかけてしまう気持ちがあった」「できるまで自分の力だけで取り組みたかった」「質問しなくてもできると思っていた」「質問するタイミングが分からなかった」「恥ずかしかった」などを挙げていただきました。
様々な原因がありますが、問題点をつぶすためにどのような対策を講じれば良いでしょうか。まず質問する相手が忙しそうで、質問することで時間をとらせてしまうようなときは、どのように声をかければいいかを考えてもらいました。すると「今、お時間よろしいでしょうか」と答えてくれました。その他に「今、質問していいですか」などの前置きをすることで、相手の状況を確認することを確認しました。また、質問をし過ぎることで相手に迷惑をかけてしまうことも考えられます。矢継ぎ早に質問をする前に、まずはよく考えて、その結果分からないときに質問をすることを指導しました。そして質問するときは、“選択肢を用意する”という方法を紹介しました。例えば「○○はどうしますか」ではなく、「○○は私がしますか、Aさんがしますか」と質問したり、「●●のようにしようと思いますが、大丈夫ですか」と質問したりすると、相手がすぐに答えることができます。
「自分の力だけで取り組みたい」という気持ちも分かります。しかし、いつまでも質問をせずに取り組むと、非常に時間がかかってしまい、自分の評価を下げる恐れもあります。このような場合は「ここまで自分でしたのですが、この先が分かりません。どうすればいいでしょうか」という質問の仕方を紹介しました。
質問をするタイミングは、自分の力で進めていく中で問題が発生したときであることを確認しました。問題は、放置して時間が経つほどに解決しにくくなります。
最後に『知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である』という言葉を紹介しました。知らないことや苦手なことがあるのは当然なので、質問をするスキルを実践することで、成長していってほしいと思います。

SST 【分からないことを質問する】

今週も読んでいただきありがとうございました。
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