2022年06月09日
人と人との境界線（バウンダリー）
こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」のサービス管理責任者（公認心理士）の角田です。
6月も上旬になり、梅雨入りが近まってきて、日中は日差しも強く、蒸し暑い日が増えてきました。
庭先のあちらこちらに、紫陽花の花が咲きだし、紫陽花の色もピンクや青や紫や色とりどりで、ウオーキング時の、最近の楽しみになっています。
今日は、「人と人との境界線（バウンダリー）」についてお話ししたいと思います。
バウンダリーとは、心理学の用語で、自分と他人の間にある境界線のこと。目に見えない人間関係の中で、「ここからここまでは自分の領域、そこから先はあなたの領域」ときちんと線引きしていく方法です。
でも、その線引きがなかなか難しい！！
「あなたのためを思って」と言う、おせっかいタイプの人は、善意でやっているつもりだから、悪気がないのですが、善意であればあるほど、相手は遠慮なく、どんどんあなたの領域に踏み込んできてしまいます。はっきりと自分の意見を言って境界の線引きをすることが望ましいのですが、個性の強い相手に意思表示をする勇気が出ないのです。
このバウンダリーは、目に見えるものではありませんから、すぐに曖昧になります。曖昧になってしまうと、その相手との力関係が入り込んでしまうのです。
例えば、押しつけがましい人、愚痴ばかりの人、嫌味な人、上から目線で話す人、張り合ってくる人、
悲観的で心配ばかりしている人、イライラを伝線させる人など人間関係でバウンダリー・オーバーな人です。親子関係、恋愛関係、友人関係など、どんな関係でも起こり得るのです。
また、相手の気持ちを感じ過ぎる人、受けてしまい過ぎる人。人のために頑張る。人のために努力する。人の気持ちを優先してしまう人。そういう生き方は尊い事ですが、まずは、自分を大事にする＝自分の領域を守ることを優先しないと、疲れてしまいます。人のためにと思って頑張っているのに、何だかイライラする、～してあげているのにと、愚痴が出てしまいます。
個人の境界線が厳密な人
個人の境界線があいまいな人
個人の境界線が健全な人、が一緒に生活を送るわけですから、人間関係はやっぱり難しいのです。
自分をちゃんと尊重する「自尊感情」は、自分と向き合うパーソナルスペース（ひとりになれる時間と空間）がなくては育ちません。
あなたのパーソナルスペースを確保するために、相手に「ここは入ってはいけない領域だ」と思わせることが大事です。
人は、多かれ少なかれ承認欲求（他人から認められたい、必要とされたい、尊敬されたい）を持っています。承認欲求を持っているからこそ、境界が甘くなってしまうのです。他人に認められたいから、つい過剰に相手のニーズに合わせてしまう。相手が自分のことをどう思っているかが気になって、自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先してさせてしまうのです。
他人の評価に振り回されず、自分で自分を適正に評価できる人は、バウンダリーを崩しません。自分で自分を満たしてあげられる能力は、とても大切で大事なことです。でも、それが難しい！！
人と人とのバウンダリーが上手く引けるようになるには、他人を認め、自分のことも同じくらい、またはそれ以上に認められるようになる必要が在ります。
ユニカレさがでも、境界線（バウンダリー）を上手に引けるように、上手に保てるように練習をしていきます。
・一方的に自分の話ばかりを続ける人に困ってしまうが、そこをどのように回避したらいいか分からない人。
・会話に突然入り込んできて、話題を変えてしまう人。
・会話の時に、体に触れてしまう人。
・会話の時に、少し距離感が近すぎると感じてしまう人。
・相手からどう思われるかがとても気になり、相手に合わせてしまうことばかりやってしまう人。
・一緒に遊ぼうと誘われて、本心は断りたいのに断れない人。
人間関係を上手くやり続けるために大事なトレーニングですが、これがなかなか上手くいきません。
受講生には、まず困った事が起きた時に相談できる力をつけてもらい、次に境界線（バウンダリー）の引き方を一緒に考えてやっていきます。
このトレーニングは、人との関係を上手に出来るようになること同時に、自分を尊重する力、自尊感情を育む事に繋がることなのです。
人間関係をスムーズに心地よいものにしていくには、この境界線（バウンダリー）というスキルがとても重要だと思います。
誰かのせい、誰かのためではなく、自分をしっかり生きて欲しいと思います。
今週も読んでいただきありがとうございました(^^♪
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6月も上旬になり、梅雨入りが近まってきて、日中は日差しも強く、蒸し暑い日が増えてきました。
庭先のあちらこちらに、紫陽花の花が咲きだし、紫陽花の色もピンクや青や紫や色とりどりで、ウオーキング時の、最近の楽しみになっています。
今日は、「人と人との境界線（バウンダリー）」についてお話ししたいと思います。
バウンダリーとは、心理学の用語で、自分と他人の間にある境界線のこと。目に見えない人間関係の中で、「ここからここまでは自分の領域、そこから先はあなたの領域」ときちんと線引きしていく方法です。
でも、その線引きがなかなか難しい！！
「あなたのためを思って」と言う、おせっかいタイプの人は、善意でやっているつもりだから、悪気がないのですが、善意であればあるほど、相手は遠慮なく、どんどんあなたの領域に踏み込んできてしまいます。はっきりと自分の意見を言って境界の線引きをすることが望ましいのですが、個性の強い相手に意思表示をする勇気が出ないのです。
このバウンダリーは、目に見えるものではありませんから、すぐに曖昧になります。曖昧になってしまうと、その相手との力関係が入り込んでしまうのです。
例えば、押しつけがましい人、愚痴ばかりの人、嫌味な人、上から目線で話す人、張り合ってくる人、
悲観的で心配ばかりしている人、イライラを伝線させる人など人間関係でバウンダリー・オーバーな人です。親子関係、恋愛関係、友人関係など、どんな関係でも起こり得るのです。
また、相手の気持ちを感じ過ぎる人、受けてしまい過ぎる人。人のために頑張る。人のために努力する。人の気持ちを優先してしまう人。そういう生き方は尊い事ですが、まずは、自分を大事にする＝自分の領域を守ることを優先しないと、疲れてしまいます。人のためにと思って頑張っているのに、何だかイライラする、～してあげているのにと、愚痴が出てしまいます。
個人の境界線が厳密な人
個人の境界線があいまいな人
個人の境界線が健全な人、が一緒に生活を送るわけですから、人間関係はやっぱり難しいのです。
自分をちゃんと尊重する「自尊感情」は、自分と向き合うパーソナルスペース（ひとりになれる時間と空間）がなくては育ちません。
あなたのパーソナルスペースを確保するために、相手に「ここは入ってはいけない領域だ」と思わせることが大事です。
人は、多かれ少なかれ承認欲求（他人から認められたい、必要とされたい、尊敬されたい）を持っています。承認欲求を持っているからこそ、境界が甘くなってしまうのです。他人に認められたいから、つい過剰に相手のニーズに合わせてしまう。相手が自分のことをどう思っているかが気になって、自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先してさせてしまうのです。
他人の評価に振り回されず、自分で自分を適正に評価できる人は、バウンダリーを崩しません。自分で自分を満たしてあげられる能力は、とても大切で大事なことです。でも、それが難しい！！
人と人とのバウンダリーが上手く引けるようになるには、他人を認め、自分のことも同じくらい、またはそれ以上に認められるようになる必要が在ります。
ユニカレさがでも、境界線（バウンダリー）を上手に引けるように、上手に保てるように練習をしていきます。
・一方的に自分の話ばかりを続ける人に困ってしまうが、そこをどのように回避したらいいか分からない人。
・会話に突然入り込んできて、話題を変えてしまう人。
・会話の時に、体に触れてしまう人。
・会話の時に、少し距離感が近すぎると感じてしまう人。
・相手からどう思われるかがとても気になり、相手に合わせてしまうことばかりやってしまう人。
・一緒に遊ぼうと誘われて、本心は断りたいのに断れない人。
人間関係を上手くやり続けるために大事なトレーニングですが、これがなかなか上手くいきません。
受講生には、まず困った事が起きた時に相談できる力をつけてもらい、次に境界線（バウンダリー）の引き方を一緒に考えてやっていきます。
このトレーニングは、人との関係を上手に出来るようになること同時に、自分を尊重する力、自尊感情を育む事に繋がることなのです。
人間関係をスムーズに心地よいものにしていくには、この境界線（バウンダリー）というスキルがとても重要だと思います。
誰かのせい、誰かのためではなく、自分をしっかり生きて欲しいと思います。
今週も読んでいただきありがとうございました(^^♪
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Posted by ユニカレさが at 15:22│Comments(0)
│社会生活トレーニング（SST）
