2018年12月12日

お父さんは、がんばるバイ

就職が決定しての卒業式のTさん



こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする
障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の就労支援員の梅野です。

12月なのに半袖で過ごせそうな気温が続いたかと思ったら、急に気温が下がってお鍋が美味しい季節になりました。買い物に行くとお正月用品も出始めていて、急に年末になった気分ですが皆さんはいかがお過ごしですか?

さて今週は、就労決定について嬉しい報告を書きます。

この度、就職実践コースのTさんが、実習を経て結婚式場を運営されている企業に採用が決定されました。(パチパチパチ!)

Tさんは家族思いの働き者、ずっと家族の為に一生懸命働いてきました。ところが、2年前に脳梗塞を患い、一命はとりとめたものの、後遺症からの半身まひや高次脳機能障害が残ってしまいました。そのため、車の運転が出来なくなった事から、前のお仕事を続けることが困難となり退職。その後、麻痺があってもできる仕事をご自身で捜されていましたが、なかなか、そんな状態で雇用してくれる会社もありませんでした。そんなある日、ハローワーク佐賀で求職活動をしている際に、障害者担当の窓口のかたから、ユニカレさがを紹介され、入校される事となりました。

受講を開始された頃は、高次脳機能障害からの記憶障害の影響で、短期の記憶能力が落ち、新しい事を覚えるのが苦手な状態が続いていました。Tさんは、ユニカレではメモをとる習慣を身に付けたり、記憶を刺激するトレーニングを毎日続けられる等、何事も前向きに取組まれていました。きっとご家族のために早く社会復帰し働いて安心させたい、収入で家庭を安定させたいとの思いで頑張られたのでしょう。

日常生活の中では脳梗塞発症のあとの障害による現状と、発症前の自分とのギャップに悩み苦しみ、それが焦りとなり自暴自棄になったときもあったというTさんですが、ユニカレでのチャレンジとチェックの反復で少しずつできることが増え、出来ないことを補う方法も探し出し、就職に向けて一歩ずつ階段を上がっていかれました。Tさんはどんな境遇でも、目の前のことを一生懸命取り組む事が大事と話されるようになりました。

 その後、佐賀県が主催で、たくさんの企業が集まる障がい者合同就職面接会に参加され、その面接で見ごとに一次面接をパス、会社の二次面接も合格され就職が内定しました。その後、会社での実習を入れていき、どんな仕事ができ、どのような配慮が必要かを企業の担当者さんとユニカレの就労支援員と、もちろん本人も一緒に話し合いをかさね、最終的に本採用となりました。

今後は佐賀県障害者職業センターのジョブコーチ支援を受けられながら、また、職場の方々のご理解と協力とご配慮で継続的な就労になるように頑張っていきます。主たる仕事は清掃や洗い場でのお仕事に取組まれますが、きっと今後も職場でも前向きに働かれる事と思います。

ユニカレではいつもニコニコ笑顔で、誰か困っていると直ぐに声を掛けられる等、周囲をいつも和やかな雰囲気で包まれていたみんなのお父さんみたいなTさんでした。これからはご家族の為にも、体調に気を配りながら頑張って下さいね!

※ 写真は無事本採用が決まり、翌日から出勤という日に卒業式をした際の写真です。

今週も読んでいただきありがとうございました。
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http://unicolsaga.or.jp
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Posted by ユニカレさが at 19:59│Comments(0)就職・就労の実際
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