2023年09月21日

声と脳の関係 ~社会生活の充実に向け~

こんにちは♪
障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」精神保健福祉士・職業指導員の加藤です。

朝晩がだいぶ涼しくなりましたが、まだ日中の暑さが厳しく、デスク扇風機が手放せません。9月は気温の差から疲れを感じやすい時期です。快適な環境づくりも大切にしていきたいですね。

 さて、本日は、今月初めの授業”こころと体”でお伝えした「声と脳の関係 ~身体のつくりを知り、社会生活を充実させよう~」についての記事です。(受講生は復習をかねて、アウトプットできているか

皆さん、音を認識しているのはどこだと思いますか?
「耳ear!」と言いたくなりますが、実は耳は音を感知しているのであって、その音が何を意味するかを認識しているのはです。

≪音を認識しているものは何だろう?≫
正確に言えば、音は「耳」から入ってきます。耳で感知した音は音声データとして「脳」に伝えられます。脳に伝えられた音声データは脳の中にあるデータと照らし合わされ、意味のある言葉や音として理解されます。身近な人の声を聞いて「あ、〇〇さんだ」と分かるのは、脳の中にある〇〇さんの声データとマッチするからです。

つまり、音を感知しているのは「耳」ですが、それが何を意味しているのかを理解するのは「脳」なのです。そして、この「脳」が老化することで聞き取り能力の低下が見られることが分かっています。

カギを握るのは、音を感知する内耳の蝸牛の中にある有毛細胞です。耳の奥にある蝸牛は文字のとおりカタツムリのような形をしています。蝸牛の入り口付近にある有毛細胞は高音に反応し、蝸牛の奥にある有毛細胞は低音に反応します。
すべての音の振動は、まず入り口から入ってくるため、入口付近の有毛細胞に負荷がかかり損傷や死滅してしまいます。一度ダメージを受けた有毛細胞は元には戻らず、新しく作られることはありません。そのため、有毛細胞を損なうことがないようにする必要があるのです。

では、どうすれば良いのか。
まず大音量で音楽を聞くのは避けたほうが良いとされていますが、大きな音が良くないのかというとそうではなく、直接ヘッドフォンやイヤフォンで耳に振動を伝えなければ音楽は脳に良い影響を与えるとされています。

脳を鍛え、聞き取りの力を維持する方法として、簡単かつ手軽にできるトレーニングが「音読」「大きな声を出す」shineことです。

大きな声を出すと、体のパフォーマンスが向上するアドレナリンが分泌され、交感神経の作用が高まり、脳が活性化します。呼吸が活発になり、体温が上昇、そして免疫力もアップします。ほかにも、酸素を体内に取り込むことでイライラ解消・胃腸の改善にも効果がありますsmile
音読をすると、前頭前野を中心に脳が動き出します。前頭前野は脳の前頭葉にあり、やる気・意欲・記憶・感情などを司る脳の司令塔と言われるものです。
この前頭前野が刺激され、幸せホルモン「セロトニン」が分泌します。イライラや気分の落ち込みを抑え、リラックス効果にも役立ちます。

声と脳の関係 ~社会生活の充実に向け~


 頭の中でだけイメージをするのではなく声に出して言うことで、脳は「ダブルチェック機能」が働き「OK!理解した」と認識するのです。不安な人が「大丈夫、失敗しても大したことじゃない。とりあえずやってみよう」と声に出すことで脳は落ち着きを取り戻します。一方で「できない・つらい・つまらない・もう嫌だ」と口に出すと、暗い気持ちになり、ボーっと無気力になり、体が硬直、不安が増大してしまいます。

日常生活の中で、「よし、やるぞ」「やったね」「さすが」「すごい」「頑張った」と口出すことで脳は活性化するのです。口にする言葉が脳にインプットされ意欲を変化させる「公表効果」というものです。引き寄せの法則などと似ていますね。

当事業所でも、朝は元気がないけれど、事業所への入室時に大きく明るい声で「おはようございます」と言うと、脳が発動するのが分かると言われた受講生がいます。自分の声で脳を活性化させ、気持ちを引き締めている良い効果ですup他の受講生も、毎朝元気な挨拶、音読を頑張っておられますhappy01
「できることから、ひとつずつ!」すばらしいと思います。

今週も読んでいただきありがとうございました(^^♪
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Posted by ユニカレさが at 08:00│Comments(0)学科の授業
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