2023年07月18日

知っておこう、熱中症予防!!

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」のサービス管理責任者(公認心理師)の角田です。

7月に入り、梅雨前線が停滞し、全国あちらこちらで豪雨による被害が出ています。佐賀県でも、浜玉町や富士町で土砂崩れが起き、被害にあわれた方のニュースに心を痛めました。今週はまた、秋田県で水害が起きています。早く梅雨が明けることを願うばかりです。
梅雨の合間に、今度は全国猛暑に覆われ、38℃を超えるところも増えています。この夏は、猛暑日や熱帯夜が続く可能性が高く、熱中症にならないように、体調管理には十分な注意が必要です。

そこで、今日は、「知的障害や発達障害のある方や、手足・体幹に障がいのある方への熱中症の予防」について、少し紹介したいと思います。
(※厚生労働省、国立障害者リハビリテーションセンター監修)
知っておこう、熱中症予防!!


「熱中症 」は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。
屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡する こともあります。 熱中症について正しい知識を身につけ、体調 の変化に気をつけるとともに、周囲にも気を 配り、熱中症による健康被害を防ぎましょう

熱中症の症状
めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、 筋肉のこむら返り、気分が悪い 頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、 虚脱感、いつもと様子が違う

重症の症状
返事がおかしい、意識消失、けいれん、 からだが熱い

暑さの感じ方は、人によって異なります。
その日の体調や暑さに対する慣れなどが影響します。体調の変化に気をつけましょう。 高齢者や子ども、障害者・障害児は、特に注意が必要です 。

・熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対するからだの調整機能も低下しているので、注意が必要です。

・子どもは体温の調節能力がまだ十分に発達していないので、気を配る必要があります。

・のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分補給しましょう。暑さを感じなくても室温 や外気温を測定し、扇風機やエアコンを使って温度調整するよう心がけましょう。

知的・発達障害の方が気をつけたい 5 の項目

発達障害がある方の中には、汗をかきにくい方や、暑さやのどの渇きを感じることが苦手な方が います。こまめに水分を取り、冷却グッズを活用しましょう。
②体温計で検温するなど体調を確認し、体調が優れない日は外出を控えましょう。
自分から不調をうまく伝えられない方もいますので、排泄の回数や発汗の様子を慎重に観察し、室温もこまめにチェックしましょう。
特定の服装にこだわりがあり気温が高くても 厚着をしてしまう方などがいて、熱中症のリスク になります。 体に触れて、体温管理をしましょう。
重度の知的障害がある方の場合、「暑い」「のどが渇いた」などをうまく伝えることができない人もいます。周囲の人は「具合が悪くないですか」など声がけをしましょう。

手足・体幹に障害のある方(特に車イスを利用する方)が気をつけたい 5 の項目

車いすを利用する方は地面からの照り返しで 熱を受けやすく、背中とお尻が車いすと密着しているため熱がこもります。 冷却グッズを活用しましょう。
②車いすを利用する方など障害のある方は使えるトイレが限られます。そのため、水分を控えてしまうことがあるので脱水症状になりやすくなってしまいます。こまめに水分を取りましょう。
頸髄に損傷がある方は発汗障害を抱えている 場合もありますので汗が出せず、体温が下がり にくいです。冷却グッズを活用しましょう。
④体調の優れない時は積極的に周囲に助けを求めましょう。
⑤外出先では出来るだけ直射日光の当たる場所 を避けて、室内や日陰などでこまめに休みましょう

外出時には … 日傘や帽子の着用 日陰の利用、こまめな休憩 気温が上がる日は、外出の時間帯や経路を工夫する

からだの蓄熱を避けるために … 通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する 保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、 からだを冷やす

こまめに水分補給する…室内でも、外出時でも、のどの渇きを感じなくても、こま めに水分・塩分、経口補水液 などを補給する。

遠い所から自転車で登校してくる受講生もいて、7月に入り暑い日は汗だくになり顔も真っ赤にして教室に入ってきます。着替えを持ってくる方もいて、体調管理には気を付けることが出来ています。職員は、「汗を拭いてね!」とか水分補強を促す声掛けをします。
プログラムには、体育や体幹トレーニングなどもあり、室内であっても熱がこもりやすい状態になるので注意が必要です。障害の特性から、暑さを感じにくかったり、疲れがわかりにくい方があります。
だから、職員は一人一人の状態をよく確認し、様子がおかしかったら声掛けをします。
下校が、15時過ぎになり、午後の暑さのピーク時に重なります。帰りには、「暑かったら、日陰で休憩して帰ってね」「途中、水分補給をしてね」など声をかけ、熱中症予防を意識してもらえるようにしています。
この夏を、不調なく乗り越えてもらえるように、熱中症予防に努めたいと思います。

今週も読んでいただきありがとうございました(^^♪
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Posted by ユニカレさが at 11:15│Comments(0)サポートの現場から
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