2023年05月18日

問題の先送り

こんにちは♪
障がいがある人の就職を全力サポートする
障がい者ビジネススクール「ユニカレさがプレ」
サービス管理責任者(公認心理師)の梅野です。

日中の気温も上がって早めの夏が来ているような日々ですが、植えた野菜の苗よりすくすくと育つ畑の雑草は育っており、毎日除草しなきゃと思いながら、忙しいからまた明日と先延ばしにしている今日この頃です。
さて、今日は【回避行動】について書こうと思います。

子供だけでなく大人でもやりたくないことは先送りにしがちですよね。
いえ、別に、除草をやらない事の言い訳をしているわけはないですよ・・(*´з`)
こうしたやるべきことを先送りしにしたり、問題から目を背けて目先の物事に没頭してしまったりすることを【回避行動】と言うのですが、回避行動とは、目先のストレスを避ける行動ですが、そのような行動をとるには理由があります。
例えば
・恥ずかしいから
・緊張するから
・面倒だから
・やったことがないから

これって普通の事だし、誰にでもある事ですが過度に回避行動を続けていくと気付かないうちに未解決の問題が大きくなったり、増えたりして、ますます苦手、自信がなくなる、場合によっては人と会うのが億劫になる、人を避けるようになるなど、自信喪失の原因になり、心のエネルギーを大きく消化する原因という悪循環のパターンに陥ってしまいます。

問題の先送り


そんな【回避行動】には、5つの種類があります。

1.「状況回避」
居心地の悪い状況を避けること。大勢の人が集まる場所を避ける、嫌いな先生やクラスメートがいる授業や学校を休むなど。

2.「認知的回避」
繰り返し浮かんでくる嫌な考えや記憶から逃れるため、自分に忘れるよう言い聞かせたり、ほかのことを考えて気をそらしたり空想したりする。

3.「防衛的回避」
恐怖心から脅迫的に同じ行動を繰り返し、問題に正面から向き合うことを無意識に回避すること。手洗いなど度を超して繰り返す強迫性障害も、防衛的回避に当てはまります。

4.「身体的回避」
嫌な気持ちを感じるのを避け続けた結果、そのストレスが動悸や目まい、頭痛、腹痛、慢性的な疲労感などの身体的な症状となって現れること。

5.「代替的回避」
悲しみや恐れなどの否定的な気持ちを感じないように感情をまひさせたり、ほかのもので代替したりすることです。典型的な代替物や代替行為として、食べ物、お酒、薬物、買い物、ギャンブル、仕事、恋愛などが挙げられ、過度な行為が依存症を強化してしまう事もあります。また、死別などの強い悲しみや悔しさに向き合うのを避け続けると、怒りが代替的な感情としてこみ上げてきて、ささいなことで怒鳴り散らしてしまう事も・・。

回避行動は、それぞれ取り組むべき問題から目を逸らし、その解決を先送りにする行為とも言えます。
いつ消えるか分からない問題、いつかは向き合う必要がある問題は、回避行動を続けるのではなく、自分で【回避行動を回避する】事が出来るようになることが大切。
そう書くとすごく大変な事のようですが、実は日々の生活の中でちょっとのアクションで出来る事があります。

●まずは周囲の人に【笑顔であいさつ】

●やりたくない事だけど【一回だけやってみる】

●【5分だけやったらやめると先に決める】

そして行動したら
●【頑張った】と自分を褒める

●【大丈夫】等のシンプルな言葉で自分を励ます

もちろん、ひとりで解決できない場合は
●【信頼できる人に相談する事】も必要です。

つまずいている点を探し解決策を一緒に考えてもらえる人がいると、なお安心ですよね。

こうして少しずつ動き始め、一つずつ課題をやり遂げるたびに経験と知識が増えていき、自分はできるという自己効力感が育っていきます。
特に発達期の子どもであれば、これから直面する多くの困難を乗り越えていけるような大人へと成長して欲しいと願うものですよね。
ユニカレさがの受講生も、日々のちょっとした言葉や行動を変える事で、これからの自分の生活の可能性を広げてほしいなと思います。



今週も読んでいただきありがとうございました(^^♪
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