2022年08月22日

自己肯定感とは?

こんにちは、障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」のサービス管理者(公認心理師)の角田です。

先週からずっと雨の日が多くて、むしむしとした暑さの厳しいお天気でした。全国各地で、水害や土砂災害が起きていて、佐賀でもまた起きるかもしれないと不安がよぎります。
暦の上では、立秋を過ぎました。夜になっても熱帯夜が続いていますが、よ~く耳を澄ませると、「虫の音」が聞こえてきます。秋は、確実に近づいているんだなぁ~と感じています。
体調管理に気をつけて、この残暑を乗り越えたいと思います。

今日は、自己肯定感についてお話ししたいと思います。
自己肯定感が低い?高い?とよく言われますが、この自己肯定感は、生きていく上でどんな影響をもたらすのでしょう。

自己肯定感とは
「自分の良いところも悪いところも含めて、ありのままの自分を肯定する感覚」のことです。
「他者と比較して優れている」と誰かと比較するのではなく、今の自分の全部を「そのままでいい」と自分自身が認めて尊重することで生まれる感覚であり、物事を前に進めるための原動力のことです。

自己肯定感の低い人の特徴
1、他者と比較する癖がある。

自己肯定感が低い人は、過剰に周囲の人と自分を比べてしまう癖があります。他者の考え方を取り入れたり、目標にするという意味合いでは、マイナスばかりではありませんが、過剰に他者と比較してしまうと、「何でこの人はできるのに、自分はできないのだ」と自己嫌悪に陥ったり、嫉妬や劣等感に苦しみ、精神的に不安定な状態になってしまいます。

2、過去にトラウマがある。

例えば、厳しい家庭で育ち、いつも親から怒られていた人。
優秀な兄弟、姉妹がいて、いつも比較されて育った人。
大きな失敗をしたことがあり、そのことが忘れられないで苦しんでいる人。
このように、過去の失敗経験や自尊心を傷つけられた経験が原因で、自己肯定感が持てないという人が少なくありません。

3、承認欲求が強く、他者に依存してしまう。

自分で「自分のこと」が認められないために、他者から認められることで、自分の価値を確かめようとする行動に出ることがあります。そのために、いつも他者の目が気になり、いかに他者から評価されるかが、行動の基準になってしまいます。
また、自分に自信が持てないため、主体性に欠けるという特徴もあり、自分で意思決定ができずに、意思決定を他者にゆだねることが多くなります。自分で決断しないといけない場面でも、自分がやりたいことが基準にならずに、「他者から否定されないか」が選択肢の基準になってしまいます。

「自己肯定感」とは、「ありのままの自分を肯定する感覚」のことですから、周囲から見て十分に成果を上げているとしても、「まだまだ自分は能力不足だ」「~さんの方が凄い」など、自分の劣っている部分に目を向けて自己否定をしたり、周囲からの評価を素直に受け入れなかったりするため、いつまでたっても自己肯定感が育まれないことになってしまいます。

自己肯定感が低いと、失敗しそうなことはとにかく避けるようになります。これは、少しのミスでも自分の人間性まで否定してしまうためです。そのため、新しいことになかなかチャレンジすることが怖くてできません。チャレンジのチャンスがきても「自分なんかできるわけがない」と否定的に考えてしまいます。
「失敗しそう」「評価が下がりそう」「嫌われそう」など、マイナスの想像で頭がいっぱいになり、チャレンジすることをやめてしまうのです。

自己肯定感を低くしてしまう、注意すべきポイント!
①完璧主義から脱する。

自己肯定感の低い人の特徴に、今の自分を認められていないから、あの人のように「もっと頑張らなくては」「自分の悪いところを改善しなければならない」など、過度に「もっと、もっと」と完璧主義を求めてしまい、さらに今の自分を否定してしまうという、負のループに陥ってしまいます。
自分の足りない部分ばかりに焦点を当てるのではなく、良いところも悪いところもある不十分な自分を認め、好きになることが大切です。今まで、うまくいかなかったことがたくさんあっても、今日まで頑張ってきた自分を認め、労う気持ちを持ってもらいたいと思います。
自己肯定感とは?


②思い込みに気づく。

自己肯定感の低い人は、「~しなくてはいけない」「~しないと嫌われる」といったネガティブな思い込みを持っている人が多くいます。例えば、「人に迷惑をかけてはいけない」「失敗してはいけない」「人より目立ってはいけない」「弱音を吐いてはいけない」などです。これは、過去のトラウマに関係することが多く、育った環境や親や先生に言われたことが影響しています。
思い込みが、自分を苦しめているのならば、それを手放すことが理想ですが、まずは、自分の思い込みに気づくことが大事です。これまでの自分の生き方や考え方を振り返って、「~しなければならない」などのべき志向が自分を縛っているのなら、それは思い込みなのです。

ユニカレさがの利用開始すぐの受講生は、自己肯定感の低い方がかなりいらっしゃいます。
1~3に当てはまり、自己を肯定することができなくなっているのです。
自分に自信が持てなくなってしまい、「どうせ自分なんか」「何をやってもうまくいかない」と自己否定が強く、新しいことにチャレンジする気力や精神力がなくなってしまっている状態です。

 そこで、ユニカレさがでは、たくさんのプログラムを用意し、この自己肯定感を上げていくトレーニングをしていきます。
朝のチェックシートや1ヶ月の振り返りなどを通して、自分のことを振り返る時間を作り、自己理解を深めてもらいます。
素直に自分と向き合い、トレーニングが進んでいくと、確実に自己肯定感は上がっていきます。
・主体性が養われる。
・自分に自信がつき、行動や思考が前向きになる。
・失敗を恐れなくなり、チャレンジする力がついてくる。

ありのままの自分を認め、自己肯定感を高め、笑顔で社会に出てもらいたいと思っています。

今週も読んでいただきありがとうございました(^^♪
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